肝機能の低下を食事で改善とともに、健康診断で肝機能の異常として血液検査の数値になるGPT、GOT、γ-GTPの意味や基準値、肝機能障害の症状や原因、食事療法で向上や回復等を紹介しています。
肝機能障害は肝臓の機能が色々な原因によって正常に働かなくなった状態のことで軽度の症状や機能低下の場合は自覚症状がないので沈黙の臓器と呼ばれるのはこのためになっています。生命維持に欠かせない役割の多くを担っている臓器なので肝機能の低下や異常が発生すると、急性肝炎から慢性肝炎、さらには肝硬変、肝臓癌へと進行する可能性があるので症状が軽くても軽視できないのが肝機能障害になっています。健康診断で肝機能障害が認められるため要検査とされる場合がありますが、機能低下していても腹部不快感、食欲低下、 全身のだるさ、吐き気などといったごくありふれた症状なので本人が気づいていないことが多く、ある程度進行して初めて眼球や皮膚といった組織や体液が黄色く染まる黄疸(おうだん)や腹腔内にある液体が多くなる腹水といった症状が現れることになります。
肝機能障害にはさまざまな原因があって健康診断で疑い有りとされる場合に食べ過ぎと運動不足による肥満や酒の飲みすぎから肝臓に脂肪が蓄積した状態になる脂肪肝が多いものになっています。フランス料理にはフォアグラというガチョウや鴨に必要以上にエサをたくさん与えて肝臓に脂肪を蓄積させ人工的に脂肪肝を作り出したものが世界三大珍味の1つに数えられる食品として知られていますが、人間の体も過食やお酒の過剰摂取によって同じような状態になるとイメージすると分かりやすいですね。
肝臓の機能に障害を起こす肝炎にはウイルスの感染によるものや長期の過剰飲酒によるアルコール性肝炎があって進行すると肝臓が硬くなってしまう肝硬変になり高い確率で肝臓癌を発症すようになってしまいます。
健康診断などの定期検診で肝機能が低下しているかどうかを知るために血液検査でGPTやGOTの数値の高さを判断基準としています。
GPTはグルタミン酸ピルビン酸転移酵素、GOTはグルタミン酸オキサロ酢酸トランスアミナーゼという肝臓の細胞の中に含まれるたんぱく質の元となるアミノ酸の代謝にかかわる酸素の量を表していてALT、ASTと呼ばれることもあります。
肝臓は細胞の多い臓器の1つなので機能低下や障害が発生すると正常時よりたくさん血液中に流れ出すのでGPTやGOTを測定して数値が基準値10〜40から何倍高いか間であるかを把握するために使われています。長期の過剰飲酒によるアルコール性肝障害の診断にγ-GTPという肝臓の解毒作用に関係している酵素も細胞から血液のなかに多く流れ出るので合わせて測定して基準値は男性が12〜70、女性は9〜28になっています。γ-GTPは内服薬など習慣的に服用、脂肪肝、胆道系の分泌の異常があるときにも高くなる傾向があって一般的には食べ過ぎや運動不足による内臓肥満によるところも多いようですね。
肝機能障害は症状や原因によって将来の見通しが全然違うので画像診断や血液検査など総合的判断が必要で健康診断で要検査といわれたら自覚症状がなくても病院で診てもらうことが大切になっています。
肝機能の低下を食事で改善や向上させるには肝臓に良いとされるたんぱく質、ビタミン、ミネラルを多く含む食品を摂取するようにして毎日30分手を振って歩くなどの適度な運動で基礎代謝を高めることも必要とされています。
たんぱく質は動物性を避け植物性を取るようにして豆腐や納豆の大豆製品、肉類なら鳥のささみ、アスパラやブロッコリーなど緑黄色野菜、しじみやあさり、海藻類、根菜類、出来るだけ油を使った料理や洋食ではなく、煮物、焼き物など日本古来から伝わる和食中心の食生活がいいとされています。過食は脂肪肝を招くので肥満に気をつけて腹八分目を目安に、ご飯も白米に含有されないビタミンB1をやミネラルを豊富に含んでいる玄米を白米に混ぜて取ったり、発芽玄米には肝機能改善、中性脂肪の増加抑制、血圧を下げる作用、神経や精神の安定などがあって健康食品としても注目されていますね。ウコンに多く含まれているクルクミンという黄色の色素は肝機能が正常なときには健康維持に大変役立つものとして知られカレーや沢庵の着色に使われていますが、肝機能の低下で衰えている場合には悪影響があるとされ過剰摂取にならないように注意する必要があります。肝機能の低下を食事で改善や向上させるには塩分、油分、糖分の取り過ぎに気をつけて高タンパク、低カロリーの食生活と体に負荷にならない程度の運動を心がけることが大切になっています。